ケース研修受講録2002
2003/01/01
無事ITコーディネータ補試験に合格したので、次はケース研修を受講することになった。もっとも、ITコーディネータ補試験とケース研修は、どちらを先に受けても良い。とにかく二つそろってはじめてITコーディネータ補を申請することができるのだが、たまたま私は、試験合格→研修受講という流れとなった。
この15日間の研修が、なかなか面白いものなので、合格体験記に続き、研修受講録としてみなさんにその内容を公開しよう。
なお、この研修は受講者アンケートや講師の意見によって、研修のすすめかたやテキスト等の不備な点をどんどん改善している。そのため、このレポートを読まれて実際の研修と違っていたと感じるかもしれない。このレポートはあくまで2003年春のケース研修の個人体験ということでご了承願いたい。
この受講録も、そのうち役に立たないものになるかもしれないが、とりあえず生の情報ということでお届けしたい。 (ところでこのレポートは、マルチエントリポイントに加算してもらえるのだろうか?世間の啓蒙活動に貢献していると思うんだけど。署名入りじゃないと駄目なのかな)
WEBで研修日を予約する
2003年1月16日(木曜日)
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1月11日にITコーディネータ補試験の合格証書を手にしてしばらく経ち、そろそろケース研修の日程を確認しておこうと思い立つ。 ITコーディネータ補受験のときと同じく、出発点はやはりITコーディネータ協会の公式サイト訪問である。ここで、研修日程についての情報を得る。
ホームページには、以下のような情報が載っていた
| 平成15年度ケース研修第一期 受講者募集期間 平成15年1月23日~3月14日 研修実施 平成15年4月5日~7月20日のうちの15日間 研修開催地域 東京、金沢、名古屋、大阪、熊本、沖縄 |
ケース研修は、年に2~3回ぐらい開催されているようだ。おおざっぱにいって、4~7月、7~10月、11月~翌年2月といった感じである。研修は、東京・大阪の他、各主要地方都市で開催されるが、今はまだ受講人数等の関係で数都市程度であり、時期によっても開催場所にばらつきがある。各地方に在住の方は、実質、年に1回しか開催されないかもしれないので、開催日程についてはよく注意すべきである。今回は、北海道・東北や中国・四国地方の人には、なかなか辛い日程である。
このなかで私が研修申し込みをしたのは、「平成15年度ケース研修第一期」の「大阪会場 平日コース」だ。第○期というのは、単に年度内4回実施する中の何回目かというぐらいの意味しかない。
コースであるが、受講者の多い地域では、平日コースと週末コースがあり、週末コースは土曜・日曜の受講となる。どちらのコースも毎月5~6日が終日研修でつぶれることになる。私が申し込んだ大阪の平日コースは木~金曜日が中心だった。
ただし同じ平日コースでも、平成15年度第二回の東京の平日コースは、1週間ぶっ続けが3回といった構成になっていたりするので、日程は注意深く確認したほうが良い。後述するように、まじめに効果的にやろうと思うと、前日までにしっかり予習しておくことが重要になってくるので、1週間ぶっ続けの場合、研修終了後に毎日仕事を抱えていたりするとかなり厳しくなったりする。反面、地方から出張して受講する場合は、移動コストがかからず、得だとも言える。各々のシチュエーションに応じて、選ぶようにしたい。
日程がわかり、研修参加が決まったら早めに申し込んでおくようにしたい。申し込み方法であるが、ITコーディネータ協会のWEBページから行うのが一番簡単であろう。(紙による申し込みもできるようだが)
また、受講生の中には、休日コースを申請したにもかかわらず、人数の都合などで平日コースを取らざるを得なかった人も居たようだ。WEBで申し込む場合は満員のコースがわかるが、郵送で申し込んだ場合はタイムラグにより、希望の日程を押さえることが出来ないかもしれない。平日の研修は、仕事のやりくり等が大変だと思うので、WEBを使って早めに希望のコースを選ぶようにしたい。
大金を振り込む
2003年3月22日(水曜日)
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ITコーディネータ協会より、研修コース決定の通知&請求書が郵便で届いた。いよいよ税込525000円を振り込まなければならない。私の場合、後述するように教育訓練給付金の申請をするので、必ず振り込んだことを証明する資料(領収書)が必要になる。
しかし仕事が忙しいので(実は、銀行に出向くのが面倒なだけなのだが)、インターネットを使ったオンラインバンキングで支払えないものかと考えた。もしも、銀行振り込みの記録によって領収証となるのであれば、オンラインバンキングは使えない。事実、ITコーディネータ補試験の受験料金は振り込みでなければ駄目だった。
そのあたりが良くわからなかったので、ITコーディネータ協会にメールで問い合わせたところ翌日には「オンラインバンキングでも問題ありません。領収書は講習最終日に渡します」という返事が戻ってきた。
あと、教育訓練給付制度を活用して給付金を受け取る場合は、会社名で振り込むと給付が受け取れなくなる。教育訓練給付制度は、あくまで国民が個人であたらしい技能を身に付けるために国が補助する制度なので、会社が支払ったりすると駄目なのだ。個人事業者など大抵の入出金を会社名義にしている人は気をつけたほうがいい。
また、振込みにあわせて、振り込みましたよ、という通知もITコーディネータ協会にFAXで流しておく。
給付金は、私が受講した回までは、上限30万円までの給付が受けられたのだが、法改正により次回からは、上限20万円になるそうだ。制度に関する詳しいことは、ITコーディネータ協会のホームページや、厚生労働省のホームページなどで、チェックしてもらいたい。
2005年度より、教育訓練給付制度の対象から外れたようです。(2005/08追記)
経営系と情報系
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さて、話は少し戻るが、実は研修申込時に「経営コース」と「情報コース」のどちらを受講するか選択できるようになっている。
ITコーディネータ協会のホームページに説明されているとおり、15日間の研修は、最初の5日間と後半の10日間に分かれており、最初の5日間のことを「ミニケース研修」、後半を「スルーケース研修」と呼んでいる。
ITコーディネーターになろうという人種は、大きく分けると、会計士や税理士、中小企業診断士、経営コンサルタントなどの経営系の人と、SIベンダーのエンジニアなどの、IT系の人に分けることができる。
一般的に、IT系の人は、経営方針などを決める場に立ち会うことは少ないだろうし、経営系の人は、システムの導入やカットオーバーの苦労についてあまり知らない。結局この知識ギャップがITの有効活用を阻害している遠因にもなっているわけだ。
そこで、IT系の人には、最初の5日間のミニケース研修で経営系の研修をしてもらい、経営系の人には情報系の研修をしてもらい、レベルを揃えたうえで、あらためて10日間かけてプロセスガイドラインの最初から最後までを疑似体験するというものとなっている。
私の場合は、IT系出身だったので経営コースを受講することにした。もし所属している会社がIT系であっても、日常的に企業戦略立案を担当していて、システム開発やテストについて詳しくないのであれば、普段接してない方、つまり情報コースを受講すればよいだろう。どちらを受講したから損だとか得だとかといったものは無いと思う。安くない受講料を払うのだから、知っているほうを受講すると楽だろう、といった邪念はいれずに、知らないほうを受講すべきだと思う。
なお、私が受講したコースでは、経営コースを受講した人(つまりITベンダーの社員等)が20名、情報コースを受講した人(つまり経営コンサルタント等)が9名程度といった割合だった。
予習(事前学習)が肝心
2003年3月某日
研修開始日が近づいた3月、電子メールが届いた。メールにはWord文書が添付してあり、受講場所の地図や日程の概略と、教育訓練給付金制度を利用する意思表明を知らせるためのFAX送付フォームだった。
それにしてもセミナーをひとつ受講するのにWEBだったりFAXだったり、メールだったり、そのうえWORDだったり、なんて統一性がないのだろう。受講確認のメールは、メールで返信だったのに、今回は、メールでWORD文書を添付してきて、返事はFAXでするように指示している。
受講者は、メールが使え、WORDが使え、FAXが使え、郵便が届く場所にいなければならず、そのいずれを欠かしても受講できなくなってしまう可能性があるのだ。メールをメインにするなら、メールで首尾一貫したやりとりを完結して欲しい。またユーザーはWORDが使えるという思い込みも、なんとかして欲しい。WEBの文書はPDFで載っているのだから、添付文書もマクロウィルスが載る可能性のあるWORDなどではなく、PDFにすべきだろう。
…愚痴になってしまった。
2003年3月某日
研修開始日まであと2週間となったある日、ITコーディネータ協会から大きな荷物が届いた。A4サイズ厚さ5センチの4穴ファイルが2冊入っている。中はテキストでびっしり。2冊あわせて重さは3キロぐらいはあるだろうか。更にITコーディネータ必携のプロセスガイドライン(ベータ版)と、カリキュラム作成ガイドライン(ベータ版)も入っていた。いままで手元には受講券など50万円の価値を感じさせてくれるものが一切無かったので、ようやくセミナーらしい「物証」が届き、一安心といったところだ。
ファイルのうち1冊は、研修で使用するテキスト本体で、ある架空企業の情報化に関するデータと、設問集および、後述する発表用プレゼンテーションのテンプレートが詰まっている。ある架空企業の情報化に関するデータというのは、その企業の業種、業態、社歴、直面している問題、役員のプロフィール、業界動向、現在のシステム状況などであり、そこからITコーディネータとしてどう振舞って、企業の情報化戦略を立案するかを考えるわけである。
設問集というのは、研修の中で順次解いてゆく課題であり、たとえば、「これまでの検討結果からこの会社のCSFを考えなさい。成果者は……」といった感じで書かれている。それに答えるためのラフフォーマットがプレゼン・テンプレートである。
もう一冊は、研修の中で使用するリファレンス集である。IFACやCOBIT等の資料が掲載されている。難を言うと、これらバインダー自体が重く、しかも紙が分厚いので、無意味に重たい感じがする。プレゼンのテンプレートなどは1ページに2枚~3枚を印刷すればよいし、説明文もパワーポイントで書かれているので文字が大きく無駄が多い。ワープロ文書にすれば、1/3程度のページ数で済むと思われる。
さて、高価な配達料をかけてまで、なぜ重たいファイルを各自の自宅(オフィス)に届けられるのかを考えてみる。同封されている案内状には、持って回った言い方であるが、これはつまり「予習をしっかりしておくように」ということのようだ。
実は、講習ではこの分厚い資料を読み合わせる時間はまったくない。皆、そこに書かれている内容、とくに架空企業の設定に関する部分をすべて読んできているということが前提で進められるので、読んでいないと初日から話についてゆけず学習にならない。どんなに仕事が忙しくても事前に熟読しておくことは大変重要である。
ついでに言えば、研修をうまく乗り切るために、やはりテキストに載っている課題1、2あたりは自分なりの答えを持って初日参加するようにしたい。準備の良い人は、あらかじめ資料を作ってきていて、フロッピー等で持ち込んでいたりしていた。しっかりと自分なりに仮説を組み立てて研修に望めばそれだけ内容も濃く、研修のレベルも全体として高くなる。決して安くない講習なので、やはり受講者が「元を取って帰ろう」という気持ちになることが肝心だと思う。
研修初日
2003年4月10日(木曜日)
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いよいよ受講である。これから6月までの間、毎月5日間の有給休暇をとり、研修に挑むことになる。
場所は、大阪・京橋のOBP(大阪ビジネスパーク)、松下ツイン21の20階にある、貸会議室。ちなみに大昔は大阪南港のコスモスクエアでやっていたらしいが、家から遠いと不評だったのか、少し前からOBPで定着しているようだ。
集合時間は朝9:30~10:00の間。こういう高層ビルでは、朝夕のエレベーターは通勤ラッシュで大変である。9:30とはいえ、なかなかエレベーターが来ない。ようやく着いた会議室フロアでは、ケース研修以外の集会・会議も行われている。時節柄新卒者向けの企業の会社説明会や面接等が頻繁に行われていて、緊張した面持ちのリクルートスーツ軍団を見かけた。
さて、研修ルームに入ると、用意されていた名札を首からかけるように言われた。そして渡された名簿に書かれているグループ番号(A~D)と、研修ルームの正面に書かれた座席図を見比べながら指定されたグループの位置に座る。

座席は4つの島に分けられており、それぞれにホワイトボードが用意されている。また、各机には、ノートパソコン(Windows98
MS-Officeインストール済み)が置かれている。
時間までに経営コースの20人が集まり、講師がオリエンテーションをはじめた。
平日コースということもあってか、私を含め背広での参加者が多かった。別にビジネスカジュアルでも良いし、そういう人も数人いるのだが、やはり平日は普段着慣れた格好が良いのだろう。大阪の場合は開始時間が10:00だったので、会社に立ち寄ってから受講する人や、受講後18:00頃から会社に戻る人も多かった。皆、それなりの要職についている人たちなので、研修との両立はなかなか大変そうである。
今回の研修では西日本での開催場所が少なかったので、岡山、島根、愛媛、三重、福岡などから参加している人もいた。早期退職制度などを利用し、これからピンでがんばろうとしている方等もいらっしゃった。遠方からだと出張費なども馬鹿にならず、大変である。ちなみに20名の受講生のうち、女性は1名とさびしい限りである。在宅ワーカーや女性企業家の進出には、IT活用が重要なポイントだと思うし、そういう人たちが同性と腹を割ってIT戦略を論議するには、もっともっと女性のITコーディネーターが増えるべきだと感じる。
参加者を年齢層で見ると、30歳代から50歳代ぐらいまで思ったより幅広い感じがする。いや、年齢不詳の人もちらほら。。(笑)
初日で驚いたのは、班毎に名刺を1枚の紙に貼り付け、これをコピーして全員に渡すというもの。結局15日間の長い研修の中で人脈が広がり、研修後も人的交流が続きやすくするための配慮であり工夫だ。もちろん、会社にナイショで受講していて会社名を知られたくない人は、手書きで名前とメールアドレスだけ書いて、他は黙秘してもいいわけだが。。
いずれにしても、顔も名前もしっかり覚えられてしまうので、よほど良く似た双子で無い以上、代理出席等はすぐにバレる。
1日の流れ
研修の講師は、ミニケース研修で3名、スルーケース研修で4名で合計7名の方にお世話になった。講師は得意分野等でそれぞれに日程の役割分担をし、その中にひとり全体を統括するコースリーダーという講師が1名いる。
1日の流れは、大体以下のような感じである。1日に2~3問の課題をこなしてゆくのだが、すべて上記グループによるチームプレイである。グループ内で話し合いをし、そのうちいくつかのグループが検討成果を発表する。それに対し、発表を聞いていた他のグループの人たちとの質疑応答を経て、講師が、検討例を配布、解説する。
これだけ聞けば、なーんだ楽勝!と思うかもしれないが、発表すべき資料の作成時間等を考えると、1時間程度で議論の方向性をまとめてゆかなければ、プレゼンテーション作成が追いつかないのだ。時間との戦いである。
| 10:00 前日の振り返り 10:30 次の課題の説明 10:50 グループ討議(昼食適宜) 13:30 グループ討議の発表 14:00 検討結果例の配布と、課題の解説 14:30 休憩 14:40 次の課題の説明 15:00 グループ討議 16:30 グループ討議の発表 17:00 検討結果例の配布と、課題の解説 17:30 アンケート記入 |
| 1日の進行例 |
ただ、講師の方々が口々におっしゃるのは、「きれいなプレゼンテーションを作成するのが目的の研修ではない。いろんな角度の意見や見方をグループで共有し、相互に『気づき』のレベルを上げていって欲しい」ということだ。
たしかに、IT系の人といっても大手メーカーのSEから、小さくても自分の会社を持っている社長のエンジニアやコンサルタントなど様々である。得意分野も流通、ERP、中小零細企業等と様々で、アプローチや切り口はまったく違う。更に言えば都市部と地方でもIT化したい人々の意識や感覚は違うわけで、そうした多様性を感じることが一番なのである。
グループ討議
2003年4月11日(金曜日)
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前回書いたように、研修はスクール形式の講師対受講生の一対多で行われるのではなく、あらかじめ決められた数人(4~6人)でグループを作り、出される課題を、このグループで指定された時間内に論議しながらすすめてゆく。
そして、各課題をパワーポイントなどで発表するという形態をとる。そのため、各グループでグループ内の意見と取りまとめるリーダーや書記を毎日決めて、議論がスムーズに進むようにしてゆく。受講者は皆ITやシステム導入に対してそれなりの見識を持っている人ばかりなので、放っておくと議論が専門的に入り込みすぎたり、発散してしまう。
考えてみて欲しい。「ある企業のCSFを検討し、発表せよ」といわれても、架空企業なので追加ヒアリングするわけにもいかないし、限られた提供情報の中では、知りえないことやどちらにでも取れることが非常に多い。でも、たとえば90分の討議時間なら90分の中でである程度グループで意見をまとめて発表しなければならないのだ。
短い時間内にいかに議論をまとめ、発表資料に持ってゆくかは、リーダーの手腕とチームの協力体制による。
したがって長い討議時間中にブレイクを入れたりするのも、ある程度リーダーの裁量に任されている。議論が煮詰まったり、発散しだしたら、気分転換を図ったり、グループの中を更に2つのチームに分けて、二つの検討ポイントを同時並行で走らせたりするのである。
更に言うならばプロジェクトの遂行はITコーディネータが備えておく資質のひとつである。
つまりこの研修のスタイルそのものが、ITコーディネータが持っておくべき「プロジェクト推進」や「コミュニケーション」能力の研修にもなっている。
昼食の研究
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講習がすすみ、受講者が研修のスピードに慣れてくると、昼食の時間なども、グループで調整して食べるようになってくる。大阪・OBPのツイン21の会議室では、低層フロアのレストラン街は、800円程度でランチが味わえるが、11:50頃には客があふれはじめ、12:00等に入ろうものなら待ち時間が異様に長くなる。
しかも、こっちは朝から業務改善の議論をやっているため、日替わり定食が他に比べて遅い店や、客のさばき方がまずい店なんかに当たってしまうと、すぐに、その問題点追求を始めてしまったりする。
そこで、たとえば昼食時間は少し早めの11:45頃に設定し、グループ討議が押しているときは、12:20頃に再開したり、各人別々に昼食を取ったりと工夫することになる。プロントやマクドナルド、サブウェイ等でランチセットをテイクアウトする人もいた。
このビルの場合、穴場は、ツイン21の最上階38階にあるレストランのうち「燦(さん)」というレストラン。ランチは1000円以下で、大阪城を眼下に、六甲の山並みや淡路島までを展望できるとても見晴らしの良い景色を眺めながら食べることが出来る(そのかわり全面禁煙だった)。
一度だけ「燦」の隣にある中華料理「東天紅」にグループメンバー全員で入ってみた。客層は見事に友達連れの奥様方ばかり。(外人を連れてきていた接待ビジネスマンも居た)
この店のランチは1500円くらい。私は思い切って三色冷麺2400円(!)を注文。なんと、氷の器に上品な冷麺が乗って出てきた。器が氷でっせ。さすが、高級・高額! たまにはそういうランチも入れて、メリハリをつけるのが大事だと思う。
パワーポイント使いは重宝される
グループ討議で必要な文具は大体用意されている。ホワイトボード(ただしコピーは取れない)、大きな付箋紙(ブレーンストーミング等でアイデアを書き留めてホワイトボードに貼るのに使う)、マジックや蛍光ペン等。講師に言えば少量のコピーもお願いできる。
しかし、なんといっても大きな比重を占めるのはパワーポイントである。各グループには、Windows98にMS-Officeがインストールされたノートパソコンが支給され、それで資料を作成する。1日の終わりにはその検討成果(パワーポイント資料)をフロッピーに出力し、提出する。
講習の最初の数日は、たしかOHPも置いてあったと思うのだが、使う人がいなかったからなのか、途中から用意されなくなった。結局、パワーポイントで作成して発表するのが一番早いし、簡単だからである。
したがってグループの中にパワーポイントを使い慣れた人がいると、とても重宝する。苦手な人もいずれは「書記」として役割が回ってくるときのために、パワーポイントの使い方を復習しておこう。(使い方が上手な人の操作を見るのも勉強になると思う)
支給されたPCの中には、バインダーに入っているものと同じパワーポイントの雛形が入っているのだが、これがすこしプアなテンプレートの作り方をしているため、なんとも使いにくかった。そこで私のグループでは、私が途中からテンプレートをそっくり書き換えてしまった。
また、自分のノートパソコンを持ち込む人も多い。研修の合間に、仕事のメールチェックをするのが目的のひとつのようだが、複数人数でプレゼンテーションを手分けして作成するといったことも可能になる。ただ、みんながパソコンでばらばらに作業されると、リーダーとしてはなかなかやりづらい。意見をだすより、パソコン操作に没頭してしまうから、ディスカッションが進まないのだ。(中には討議中に仕事メールに返信を書いている人もいるし)
いずれにしても、このときデータ受け渡しに便利なのが、USBフラッシュメモリである。プレゼンテーションは日を追う毎にページが増えてゆき、私の参加したミニケース(経営)でざっと70ページほど、スルーケース研修では100ページを越えてしまう。そのためフロッピーディスクが面倒な向きには、USBフラッシュメモリが便利。16MB程度の容量の小さい古いタイプなら、2000円くらいで売っているし、Windows98なので自動認識はしてくれないが、ドライバをフロッピーで持ってくればインストールは簡単なので、是非トライしてもらいたい。
「ワシが社長だが。。。」 プレゼンテーションに慣れよう
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数日間チームを組んでいると、受講者それぞれのキャラクターがわかってきてなかなか面白い。まとめがしっかりしている人、誰も思いつかない切り口から意見を出すのがうまい人、議論の間はおしなべて無口だけど、最後に核心を突いた意見を述べる人など。
こうしたキャラクターを把握しつつ、短い時間の中で議論をまとめてゆくのは結構大変な作業だ。現実のコンサルティングでは、たった3時間で経営改革のための分析資料を作ったりできるわけが無いのだが、それを時間内に遂行し、十分に議論を尽くすように努力しなければならない。そして作成したプレゼンテーションは発表しないといけない。これも課題やグループ編成の数によってはすべてのグループが発表したり、1~2グループの発表で終わったりする。
また、発表時間は計測され、予定通りの時間内でまとめることを求められる。たとえば、発表時間が8分の場合、7分目で予鈴がチーンと鳴り、8分経過したときに本鈴が鳴る。そこでやめなければいけないのだが、時間配分がうまくいかない人は、説明ページを2~3ページ残したまま、本鈴を無視して説明をつづけたりする。現実のシチュエーションでは、役員は忙しかったり、前の議題が押していたり、飛行機などの都合で途中退席される方などがいるため、時間厳守は重要ポイントのひとつである。
おもしろいのはロールプレイで発表する場合があるということだ。たとえば、役員会が始まる直前に10分間時間をいただいて、経営改革のポイントを説明するといったシチュエーションを想定し、聴衆(つまり発表者以外の他グループのメンバー)がプレゼンテーションに対し、役員会に出席している社長や取締役になりきって、質疑応答をする、というもの。いやはや、普段のミーティングの顔とはまた違う、役者っぷりを発揮してくれる方なんかも居て大変おもしろい。
面白いと同時に、同じテーマで他人がどのように説明するのかを聞くという機会はなかなか無い。自分ならどのように説明するか、発表者の何がわかりにくいか、どういう例えが解りやすいかなど、いろいろな「気付き」がある。良いと思った事は、次の自分のプレゼンテーションのときに試してみることができるのも楽しい。
懇親会
2003年4月23日(水曜日)
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最初の2日間が終わって、2週間あいたケース研修3日目。夜、懇親会が開かれた。
実は、先の名刺配布でもわかるように、研修の「裏目的」のひとつに、ITコーディネータ(あるいはコーディネータ予備軍)同士の異業種交流がある。
普段はライバル同士のSIベンダーだったり、知り合うことの少ない中小企業を担当している会計士の方々と、損得抜きに交流し、同じ体験をしているのだから、研修が終わってもこの「縁」は大切にしたいものである。懇親会の開催も、講師からの発案だったし、おそらくどこの研修チームでも同じようなことが行われているのだと推測する。(ただ、聞くところによると、徐々に疎遠になる例も多いようである)
そもそもITコーディネータといっても、経営方針の立案からシステムの安定的運用まで完璧にコーディネートできるような人は非常に少ない。こういった交流の中でIT系と経営系の人々が交流し、知恵のシナジー効果が現れてくれば、欧米型ではない、日本型の地に足の着いたIT化推進モデルになるのではないか、と感じる。
というわけで、研修期間のうちだいたい2~3回程度の懇親会が催されるのである。そこでは「ほんまにITコーディネーターって儲かるんやろか」といった本音の議論も飛び交うし、講師の方々もハイテンションになって裏話を披露してくれる(かも知れない)。
「ほんまにITコーディネーターって儲かるんやろか」…私に言えることは、肩書きを持って寝ていれば、仕事を転がり込んでくるほど甘いものではないということ。どうもITコーディネータ制度が発足した当時の人たちの中には、そういう甘い考えで特別認定を受けた人も、少なからずいるように思う。とある受講者が勤めている企業では、昨年の受講者には受講料を全額出していたが、今年からは自腹になってしまったらしい。甘い考えでいたのは個人ではなく、企業のキャリア開発担当だったりするのかもしれない。
しかし、そういう人たちは、ITコーディネータの更新制度の壁を越えることが出来ないだろうから、いずれ自然淘汰されてゆくと思われる。
ITコーディネータのプロセスガイドラインが示す企業のIT化の流れの中で、自分がどの部分をカバーできるのか、世間で欲しているのはどの部分なのかを、自分なりにマーケットリサーチして行動するべきだと思う。
アフターファイブをうまく活用する
懇親会以外にも、研修で知り合った気のあう人とプライベートで飲みに行っても良いと思う。事実、遠方から研修に参加している人は、地理も良くわからない土地で夕食をひとりで食べているので、軽く飲みに誘ってみても良い。
私が参加した研修では、東京や広島から参加されているインストラクターが居られたので、夕食でもご一緒に。。と誘って居酒屋で情報交流を深めたりした。実のところ「どうやったらITコーディネーターで儲かりまんねん」というところなど、訊きたい所なのだ。いや、中小企業からぼったくる相談ではなく、中小企業もハッピーでわれわれもハッピーなビジネススキームがあるはずで、そうでなければITコーディネータ制度も普及しないと思うのだ。
都内で講師を確保できる東京の研修と違い、各地方都市で開催される研修では大都市から講師が派遣される可能性も高いだろう。地元の安くておいしい居酒屋で(先生も生徒も翌日の研修に響かない程度にほどほどに)「補講」をするのもたまには良かろう。
私のようにシステム開発中心で、コンサルの現場経験が少ない者にとって、こういう機会は非常にありがたい。そもそも中小企業診断士や経営コンサルタントと知り合う場というのは以外にも少ないからである。普段はお金を払わないと聞けないようなリアルな話が、アフターファイブならば聞けてしまう可能性が高くなるわけだ。
たとえば、中堅・中小企業でIT化を推進したいと考えている会社があるとしたら、その会社のIT推進の中心メンバーをこの研修に放り込んでしまうのも一案である。なにせ数十人の経営コンサルタントやシステムエンジニアに一度にあうことができるのだ。肌合いの合う経営コンサルに目をつけ、自分の業種を良く知っていそうなSEをチョイスし、アフターファイブは自分の会社を診断してもらう。。。。 これだけできて525,000円である。結構オイシイのではないか。
研修教材にツッコミを
2003年4月25日(金曜日)
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研修もすすみ、雰囲気がわかってくると、こんどは教材のアラが見えてくる。実は、討議がまとまらない理由のひとつとして、研修教材の「完成度」がある。誤字脱字もあるのだが、本来のコンサルティングでは絶対入手できるような情報が載っていなくて、「こんな重要な情報無しに提案はできないよな」という議論になったり、課題設定の意図が読みにくかったりすることがある。
実際、研修4~5日目くらいになると、受講生から講師への質問もかなり鋭いものになってくる。しかも経営コースでは、情報化戦略企画フェーズという、全フェーズの中でも一番わかりにくい(私は、ベータ版のプロセスガイドラインの中でもまだまだブラッシュアップが必要な部分だと思っている)部分を扱うため、なおさらである。
もとより、現在のプロセスガイドラインは「ベータ版」なので、全体を通した一貫性のあるグロッサリー(用語集)が弱く、コンテキストによって用語の意味・用法に多少の揺れが感じられる。そこに加えて教材執筆者の個人的な考え方や体験、あるいは限界が入ってくるので、仕方が無い面がある。
もっとも大手ソフト会社の技術研修を受けても、テキストには結構不備があったりするので、そんなもんかな、という感じである。
講師陣もそのことは重々承知の上のようで、優先的になんとかしたい事のひとつに上っているようだ。現在の講師陣が研修を受講した時に使われていたテキストはもっと完成度が低いもので、もっと大変だったとか。そのときの経験を踏まえて、昨年度の途中から大改訂されたものが使われるようになったという。
講習に参加した最初は、「50万円もするセミナーなんだからもっとクオリティの高いテキストを!」と感じていたのだが、途中からそういう裏事情もある程度わかり、テキストの不備を講師に対し追求するよりも、講師と一緒にプロセスガイドラインと課題とを見比べながら、このシチュエーションで何を理解しておくべきかを把握することに考えの中心を移すことにした。
テキストの不備に関しては、毎日記入するアンケートシートの記入欄にしっかり書くようにし、今ある教材の中で、最大の研修成果が得られるように、考える方が得だろう。
スルーケース研修のテキストを受け取る
さて、これで「ミニケース研修」が終了。最後に、残り10日間で実施する「スルー研修」用のテキストを、例のバインダーで1冊配布された。まったく違う業種の架空企業のデータが掲載されている。
まじめにテキストを持参している人は、ミニ研修のバインダー、リファレンスのバインダー、プロセスガイドライン、カリキュラム作成ガイドラインの他に俗に16分冊と呼ばれる標準テキストのうち数冊を持ってきたり、参考書を持参していた。さぞや重たかろう。
私の場合、グループではリファレンスの利用頻度はあまり高くなかったので、グループで一人だれかが持ってきていたらそれで良しとした。また、既に研修が終わった部分で使わないだろうな、と思うところも持ってゆかないようにした。そうするとミニケース研修の資料も重たくない。バインダーを普通の紙のバインダーに移し変えている人もいた。プロセスガイドラインは良く使うので、これだけは毎回もってゆくようにしていた。
さぁ、ゴールデンウィークをはさんで5月15日から、後半戦のスタートである。
メンバーをシャッフルして「スルーケース研修」スタート
2003年5月15日(木曜日)
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後半戦も、前半戦と同じようにして研修は進む。ただし、後半戦では、隣の会議室で研修を受けていた情報コースの受講生と一緒になり、新たにグループが再編成される。
今度は、総勢29名が1グループ5~6名でA~Eまでの5グループに再編成された。スルーケース研修では、ミニケース研修で受講した内容と自分のこれまでの経験を使ってプロセスガイドラインの最初から最後までをひととおり流してやってゆくことになる。
ミニケースの第一日目では、ほとんど予習をしていなかった人も居たが、さすがに今回はしっかり読み込んできている様子。テキストの内容も役員同士の人間関係や、情報システム系子会社の扱い、現場での利用状況、ITベンダーからの提案書資料など、より実際に踏み込んだリアリティのある内容になっている。
経営改革や情報システムがうまく活用されない原因のひとつに、社内のしがらみや古い慣習が邪魔をしているということが挙げられるが、そういったことにITコーディネータとしてどう対処してゆくかという点も盛り込まれているのも、スルーケース研修の特徴ではないかと思う。
また、講師の顔ぶれも変わった。1名はミニケース研修で情報系コースの講師をしていた方だったが、私たち経営コースを受講したメンバーにとっては(懇親会のときに来られていたことを除けば)初顔である。他の3名の先生方も初顔。1日毎にメインの講師が替わり、他の講師はメインの講師のサブを務めている。合計4名の講師で10日間を運営してゆくのである。毎朝9:30頃から、廊下のベンチに講師が集まり、朝のミーティングをしていたのが印象的である。
二度目の懇親会
2003年5月28日(水曜日)
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今日は、スルーケース研修3日目(全体を通して8日目)。二度目の懇親会である。お互いに顔見知りも増え、ミニケース研修の時の先生方も合流し、前回よりも断然盛り上がった。
全員が自己紹介をすると時間がかかりすぎるので、幹事さんの提案で、グループ毎に代表者がグループメンバーを他己紹介する形式を取る。関西人が多いからか、とにかくウケ狙いのおもしろい紹介が多い。いろいろキャッチコピーを付けられたりする人もいて、私に付いたキャッチコピー(?)が、「講師キラー」。この紹介で座は爆笑の渦。実は、この日の研修の最後のほうで、よくわからない説明をする講師に対し、私がちょっと意地悪な質問をしてしまったのだ。
紹介を聞いていると「グループきっての武闘派です」といった説明に混じり、「実は、仕事上の直接のお客様がいるのでやりづらくて」「昔いた会社で、先輩後輩の間柄でした」といった感じの間柄なども披露されて、世間は狭いなぁとつくづく感じてしまった。
体が慣れて、少し楽になった
2003年6月6日(金曜日)
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スルーケース研修は、ミニケース研修よりは多少楽に感じる。これにはいくつかの理由があると思う。
ひとつには、ミニケースで使ったプレゼンテーションのフォーマットが少し転用できるということがある。ミニケース研修で経営コースを受講した人であれば、スルーケース研修の最初の5日間(情報コースなら後半5日間)は、基本的にはミニケース研修と同じようなことをするわけであるから、課題で言おうとしている意味がある程度わかるし、どの程度のものが要求されているか、大体解るようになる。
もうひとつは、グループに大体一人ぐらいはしっかり予習をしてくる人がいて、この人のおかげであるていど時間短縮が図れるということもある。でも、頼っていてはまったく研修にならないので、それをベースに活発にグループ内で議論をして行くべきだろう。
しかし最も大きいのは、やはり研修の雰囲気やスピードが体でわかってきたことだろう。最初の頃は自分の経験を元にテキストに書かれていない架空の条件を前提にして議論をするため、思い込み等が手伝って議論がヒートしたり、空回りしたりしていたのが、業務プロセスが下流に行くにしたがって、討議する幅も狭まり、お互いの認識あわせもしっかり出来るようになってくる。
したがって、「この場合、ITコーディネータとして、プロセスガイドラインに基づいてどう行動するか」ということを意識して考える事ができるようになり、会計士やシステムエンジニアという日常の感覚とITコーディネータとしての感覚の間を行き来して考えるようになってくる。
バイブル
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受講している人が持っている参考書の中でよく見かけるのが、黒い表紙の本。公式テキスト(いわゆる「16分冊」)は普段持ち歩くわけにいかないので、エッセンスを要領よくまとめた本が重宝されている。
研修の中で実際に使う場面はそう多くないが、自分が今どの実行プロセスに居るのかわからなくなったり、その場面でITコーディネータに求められているものは何かを、確認するには非常に有効な参考書だと言える。私も先日購入した。
| 書名:ITコーディネータ実践の手引き―経営とITをつなぐ知識体系とメソドロジー 著者:小山 仁/井上 正和 版型:A5版 約300ページ 出版社: 同友館 ISBN: 4496032767 価格:3800円 |
最終日
2003年6月20日(金曜日)
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長かった研修も最終日を迎える。今日の参加メンバーの顔色は様々だ。昨夜は最後の懇親会(3回目!)だったので、騒ぎすぎて今日はグロッキー気味の人の人がいる一方で、特別プロ認定コースの人は、最後に認定テストを受験しなければならないので、参考書を広げていたりする。
研修最終日は、プロセスガイドラインの「運用・サービスデリバリーフェーズ」の一番最後、モニタリングに関する課題のプレゼンテーションがある。ITによる改革プロジェクトが始まって、2年半。新システム稼動から1年ほど経ったという想定で、これまでの成果と今後についてを発表するというシチュエーションだ。
各グループ共にそれぞれ気合を入れて発表していて、楽しい。研修の最初の頃は、恐る恐る発表していた人も、少し笑いを取りながら発表していたりして、普段、提案や発表といったスキルを磨く時間がない人にとっては非常に良い機会になったのではないだろうか。
講師のまとめの話は、スルーケース研修の最初のときにしていた話とあまり変わらないのだが、今聞くと理解できることもいくらかある。
お話の中で何度か「守・破・離」の精神について触れられていたのが印象深い。武道でよく使われる言葉であるが、すなわち、まず型を覚え、その型を破って応用が利くようになり、やがて型を離れて自分の型を会得してゆくといった意味である。いわく、ITコーディネーターも同様であると。
プロセスガイドラインは「守」の型に過ぎず、この研修も「守」の修行(笑)に過ぎないわけである。プロセスガイドラインを大事に祭り上げたままにしていると、いつまで経っても破や離の境地には到達できないわけだ。
また、今後も研修メンバーによる交流を続けるために、先週メーリングリストが発足した。講師陣と研修生が登録されている、eGroupsを使った簡単なものであるが、最初は研修で皆が作成したプレゼンテーションの集約&UPLOADやら、飲み会や勉強会といった情報が交換されることになりそうだ。
実はこういった小さな集まりは各地にいくつか点在しており、ITコーディネータ同士の目に見えない情報網を形成している。その証拠にITコーディネータ協会の「ITコーディネータ情報」の中から、届出組織マップを見てみると、奇妙な組織名が目に止まると思う。B204やらC202など。実はこれらは協会から各研修グループに付けられた識別番号のようなもので、つまりは、第○○連隊とか昭和○○年××ゼミ卒業のような「同期の桜」を示す目印のようなものだ。私の場合は、A661という集まりというわけだ。
重要資料
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今日は、15:00頃から修了式が行われた。無事全員修了。手元に終了証などが入ったITCの封筒が配られる。中を見ると、修了証その他の書類が入っている。そして、ある意味修了証よりも重要な書類が入っている。教育訓練給付金を給付してもらうために必要な書類である。
■修了証
修了証は、ITコーディネータ補試験の合格証と同じ、B5サイズの賞状のような形状をしている。

■教育訓練給付金を受け取るために必要な3つの書類
下記書類は、教育訓練給付金制度を使用する旨、あらかじめ意思表示している人だけに配布される。
申請書に保険証の番号や、払い込み先の銀行口座番号などを書き込み、修了を証明する修了証明書と、個人でお金を払ったことを証明する領収書を添え、免許証などの身分証明書を携行して、管轄(つまり住民票のある所在地)内のハローワークに提出する。
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| ▲修了証明書 |
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| ▲領収書 |
全過程修了!次のステップへ
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やがて修了証などを受け取り、研修も無事修了した。そしてこの後に控えているプロフェッショナル特別認定テスト実施の都合もあって、私たちは15:30には会議室を追い出されてしまった。講師も追い出され、中には試験官(=協会職員)と受験者だけになった。彼らは、この試験に合格すると、ITコーディネータ補ではなく、直接ITコーディネータになれる。(ただし、それ専用の別の研修を事前に受けなければならないので、お金はもっとかかる。この特別認定制度も近く終了するようだ)
来週には、地元のハローワークに出向いて、手続きをしなければいけないし、今回のメンバーで集まって勉強会を開く企画を立ててゆかないといけない。研修が終わったからといって、のんびりとはしていられない。
教育訓練給付金の申請
2005年度より教育訓練給付制度の対象から外れたようで、このページの内容は2005年現在使えなくなっています。(2005/08)
2003年7月1日(火曜日)
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研修修了から約2週間。ここ数日、研修時に一緒に受講した方々のうち、ビジネス領域が近い方のところを訪問したり、訪問を受けたりといった動きがある。私は、研修を受けた中では、どちらかというと若手の部類(笑)だったので、年配の方々の実際のビジネスのなかでの考えや百戦錬磨の経験は、いろいろ勉強になる。
さて、研修修了から1ヶ月以内に教育訓練給付金の受給申請をしておかなければならない。
自宅で、教育訓練給付金申請書を書き込んでいて、手が止まった。保険の被保険者証番号を記入する欄があるのだが、どうも手元の健康保険証に書かれている被保険者証の桁数が合わないのだ。へんだな、と思って考えていたのだが、急にひらめいた。 健康保険者証ではなく、雇用保険証が必要なのだ。転職したり失業したりしないかぎりサラリーマンは普段使うことが無いので、保険証というと、健康保険のほうを思い浮かべていたのだ。
明日、会社に申請しなければ。
2003年7月2日(水曜日)
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会社の総務部で、雇用保険被保険者証の写しをもらう。申請書に番号を記入しないといけない上に、被保険者証原本もしくはコピーを提出しなければならないのだ。番号欄の桁数はあっている。
ところが次なる難題。給付金振込先の金融機関に、記入した通帳口座番号が正しい旨の印鑑をもらうように、と書いている。面倒だな、と思っていたら、印鑑をもらわずにその通帳の現物を直接職安の窓口に持参しても良い。と書いてある。
つまり郵送で申請する場合は、銀行で確認印をもらうことが必要だが、持参して申請する場合は、直接通帳を持ってゆけばよいわけである。
これで、給付金申請書、領収書、研修修了証明書、雇用保険被保険者証の写しがそろい、身分を証明するための運転免許証、銀行通帳も揃えた。念のために印鑑も持ってゆくことにして、それらを一式忘れずに鞄に入れておく。
2003年7月3日(木曜日)
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今日は、会社を午前中休んで、地元の職業安定所(ハローワーク)に、教育訓練給付金の申請に行く。朝9時過ぎだというのに、職安はたくさんの人でごった返していた。昨日総務の人が行っていたとおりだ。年々混雑度が高まっているらしい。大半が職探し、失業手当申請であろう。景気の悪さを切実に感じる場所でもある。
申請窓口で、まず、
教育訓練給付金申請書
研修修了証明書
領収書
雇用保険被保険者証の写し
を提出。職員が慣れた手つきで、申請書と各証明書をチェック。身分証の提示を求められ、免許証を渡すと、コピーする旨を告げられ、許可する。 次に、振込先の銀行口座の確認のため通帳の提示を求められる。私の場合は、UFJ銀行だったのだが、通帳は三和銀行のままだったので、「統廃合によって支店番号が変更されているということはありませんね?」と念を押された。
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| ▲教育訓練給付金支給申請書 |
銀行名が変わっていなくても、統廃合で通帳の支店名と実際の預り支店名が変わってしまっている人はたくさん居ると思うので、そういう人はトラブル防止と手続きをスムーズにするために、できれば新しい支店番号の入った通帳などを持ってゆくほうが良いかもしれない。
職員の話しでは、2週間ぐらいで支給した旨、郵便で通知が届くとのこと。3週間経っても届かなかったら、一度確認して欲しいということだった。
ITコーディネータ補申請へ
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ITコーディネータ協会のホームページを見ると、7月の認定申請情報が掲載されていた。
私の場合、次回は、7月8日15:00~7月22日10:00の間が受付期間となる。受付締切後、7月末日頃までに認定者を発表し、手元に認定証が届く。それにあわせ「認定料」21000円の振込みや、ホームページ掲載用の顔写真の送付などもしなければならないようだ。そういえば、地元のITC近畿会にも入っておいたほうがよさそうだし。。 この先も、なんだかんだと結構大変そうだなぁ。
(おわり)


